沖縄貝塚時代後期後半~グスク時代、近世
【所在地】名護市字屋部
屋部の集落の背後に位置する屋部貝塚は、昭和55(1980)年に実施された遺跡分布調査で発見された遺跡で、数回にわたり住宅建築等に伴う遺跡の確認調査を行ってきたが、遺物包含層は確認されていませんでした。
市道・屋部23号線道路改良工事に伴い平成17~18(2005~2006)年度に実施した緊急発掘調査において、土器や石器、貝製品、木製品、大量の貝類などの自然遺物が出土しました。また、青磁や白磁、沖縄製の陶器なども出土しましたが、かく乱された層からの出土で、詳細は不明です。
土器は、沖縄貝塚時代後期後半からグスク時代にかけての土器が出土し、特にくびれ平底と呼ばれる沖縄貝塚時代後期後半に代表的な土器が多く、およそ7~8世紀頃が遺跡の盛期であったようです。
遺構は確認されなかったことから、近くに居住環境があり、破損した土器や石器、食糧残滓などを廃業した場所であると考えられています。
- 屋部貝塚 発掘調査時の様子
- 屋部貝塚 土器
- 屋部貝塚 石器
- 屋部貝塚 出土したブラシ
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