嘉手苅村跡遺跡

グスク時代~近世

【所在地】名護市字汀間

 汀間川河口の東岸の畑地一帯から、近世から近代を中心にした外来の陶磁器や沖縄製陶器が採集されています。遺物が採集できる範囲は広範囲に及びますが、なかでも「チンガー」と呼ばれる井戸の付近には、中国製青磁や近世初期の染付と思われるものが採集されており、この遺跡から得られるものの中では、古い時代のものが出土しています。また、沖縄製陶器では喜名焼や壷屋焼が多いですが、古我知焼も採集されています。

 遺跡一帯は1980年に土地改良事業が行われ、遺跡の大部分は破壊されてしまったと思われます。

 近世中頃の資料には「かてかる村」という村の名前が確認できますが、それ以降は見られず、汀間村に統合されたようです。対岸にある恩計(ウンバカリ)の集落とともに、現在の汀間集落に移る前の古い集落跡と言い伝えられており、集落の成り立ちを知るうえで重要な遺跡です。

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嘉手苅村跡遺跡 チンガー
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嘉手苅村跡遺跡 出土遺物

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