久志貝塚

沖縄貝塚時代後期~グスク時代前期

【所在地】名護市字久志

 久志貝塚は、久志集落の東側から集落中央にあたる公民館付近まで広がっていると考えられています。集落の東側では昭和54年、住宅の新築工事に伴い緊急発掘調査が行われ、沖縄貝塚時代後期後半の住居跡が6件確認されました。そのうちのひとつは長方形の穴を掘り、その下に石を敷き詰めて、内部に柱を立てた跡が確認されました。

 また、口縁部に網目状の文様を施す、沖縄貝塚時代後期の土器をはじめ小さなコブを付けたグスク時代の土器など数多くの土器片が出土しました。貝塚時代後期の土器の中に、稲のモミの圧痕がついているものが確認され、当時、周辺で稲作が行われていたことを推測させる資料となりました。

 一般的に沖縄貝塚時代後期の遺跡からは、石斧等の石器の出土が少なくなる傾向にありますが、久志貝塚でも石斧の出土はありませんでした。一方で、ナイフの柄の部分と考えられる鉄器が出土しています。

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久志貝塚 発掘調査の様子
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久志貝塚 敷石住居跡検出状況
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久志貝塚 土器出土状況
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久志貝塚 出土遺物
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