羽地間切番所跡

グスク時代~近世

【所在地】名護市字親川

 親川公民館の前の道を西に進むと、丘陵地に突き当たりますが、この丘陵上にかつての羽地間切の番所(役所)がありました。番所は親川グシクの石垣を運んで3段の高い石垣を築き、建物は瓦葺きであったといわれています。設置は17世紀頃といわれており、明治34(1901)年に仲尾次に移転するまでは建物があったということです。
 昭和60~61(1985~1986)年度の発掘調査で中国製磁器、日本製陶磁器、沖縄製陶器、金属製品、瓦、陶製人形、古銭などが出土しました。中国製磁器は13世紀後半~19世紀前半のものが出土しており、番所設置の以前から人が住んでいたと思われます。日本製陶磁器は17世紀後半~19世紀前半のものが出土しています。
 遺構は、階段状に3段の石垣遺構が検出され、番所前の道の跡も一緒に確認することができました。また、番所の南側に階段状の登り口が確認され、番所の門の跡であると考えられています。
 

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羽地間切番所跡 現在の様子
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羽地間切番所跡 石垣遺構検出状況
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羽地間切番所跡 グスク時代土器
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羽地間切番所跡 沖縄製陶器

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