活動紹介

博物館の基本的な活動

 博物館といえば、昔のモノを展示しているだけの場所というイメージがあるかもしれません。しかし、博物館には「モノを展示すること」以外にも、「資料の収集と保管」、「調査研究」、「教育普及活動」という機能も持っています。当然、名護博物館にもこれらの機能が存在しており、名護博物館のテーマ「名護・やんばるの自然と生活」に沿って博物館の持つこれらの機能をフルに活かした活動を行っています。
 また、名護博物館の様々な活動は、「ぶりでぃ」(群れ手)の考え方のもとに行われています。「ぶりでぃ」とは、「みんなの手で創り上げる」ということを表現する言葉で、多くのものが集まっている状態を表す方言「ぶり」と、手を表す方言「てぃ」を組み合わせてできた言葉です。その言葉の通り、これまで多くの市民の皆様とともに様々な活動を展開してきました。
 ここでは、名護博物館が行っている「展示」以外の3つの活動(「資料の収集と保管」、「調査研究」、「教育普及活動」)について紹介します。

 

資料の収集と保管

 名護博物館では、文化財に指定されるような貴重なものから、何でこんなものが?と思わず首をひねりたくなるようなものまで、ありとあらゆるモノ(あくまでも名護博物館のテーマに沿うもの)を収集・保管しています。


 大量生産・大量消費のこの時代において、モノの価値が少しでも下がるとすぐに捨ててしまいがちです。ある程度時間が経過し、そのモノの価値が再評価される頃には、入手が困難あるいは不可能な状態になってしまいます。

 すべての博物館資料がそうだと言えませんが、現在、展示ケースの中で大切にされたり、文化財に指定されていたりするような資料も、実際に作られた(使用されていた)時代の人々は、そのモノに対して気にも留めていなかったかもしれません。

 今、みなさんの身の回りのモノをこのような視点で見つめてみて下さい。モノに対する見方が変わってくるかも知れません。


収蔵庫の様子
第1収蔵庫の様子


第2収蔵庫の様子

 

調査研究

 名護博物館では、名護・やんばるに関する歴史、民俗、自然、その他の事柄について研究の対象にしています。研究の成果は、企画展や紀要『あじまぁ』などによって公開しています。

 

アカハラダカの群れ アカハラダカ
アカハラダカの渡り調査

 

教育普及活動

 教育普及活動とは、博物館が蓄積している調査研究等の成果を広く一般に還元するための活動で、企画展や体験講座、出前授業などが該当します。


 企画展や体験講座の内容は、名護博物館のテーマ「名護・やんばるの自然と生活」に沿ったものです。特に体験講座については、実際の自然に親しんだり、過去の生活様式を追体験することによって、先人達の知恵と技にふれてもらいたいという、名護博物館の願いのもとで行われています。


 

田植え
ぶりでぃ子ども博物館(稲作・田植え)

黒糖づくり
ぶりでぃ子ども博物館(黒糖づくり・キビ絞り)

塩づくり
ぶりでぃ子ども博物館(塩田による塩づくり)

名護市公認キャラクター名護親方(なぐうぇーかた)の画像