城(グスク)古銭出土地

グスク時代

【所在地】名護市城

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 城区の大西病院の裏道で、排水路側溝工事の床堀作業中に、200枚ほどの古銭が出土しました。1m弱ほど掘ったところで白砂の中から出土し、発見時は古銭が重なり合っていたということです。

 当時の工事関係者が所有していた計16枚を調べた結果、全て中国の北宋・南宋・元・明の各王朝によって鋳造されたものでした。最も古いものは1102年、最も新しいものでも1368年に発行されたもので、それ以降に名護にもたらされ、何らかの理由で埋められたものと考えられます。14世紀後半はちょうど三山の時代にあたり、中国との交易も段々活発になっってくる時期にあたります。

 出土した場所は、幸地川の河口付近であり、グスク時代には港であったと言われています。古銭は、幸地川上流に位置しているナングシクと何らかの関係があるかもしれません。

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